お爺さまとお別れ

  • 2023年9月24日
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今年の夏は非常に暑いですね。
私は真夏もクーラーのいらない事が自慢の涼しい地域にいたはずでしたが、今年は連日30℃越えでドロドロの日々でした。
ついにクーラーデビューか・・・悩ましいこの頃です。

夏は生命の活力が感じられて一番好きな季節なのですが、先月頭に悲しい出来事がありました。
15年を共にした愛犬が旅立ってしまいました。

5月半ばより結膜炎、角膜炎、そこから悪化し潰瘍性角膜炎と目の不調があり、活動性も低下していました。
内服と点眼にて改善していましたが、依然活動性はあがらず。大好きだった散歩でも歩こうとはしてくれませんでした。
そのうちに食事を戻す様になったため、フードを変えたり、お湯で柔らかくしたりと対応していましたが、やっぱり吐き戻しをするので、目の受診の際に獣医さんに伝え検査をしてもらった結果、腎不全という結果に。

内服や注射、皮下補液、いろいろと治療してもらいましたが、中々改善の兆しが見えず。
食欲も徐々に落ちてきて、食べてくれるものを必死に探す毎日。
犬用アイスが好きなので買い込むと、次はスイカしか口にしない。手を変え品を変え何とか摂取してもらおうとしましたが、最終的に小さなころから好んでいたリンゴ・トマト・牛乳に落ち着きました。
やはり、好きなものに落ち着くのですね。

それでも、自力で摂取してくれる量は少なく脱水になってしまう恐れがあるので、自宅でも補液を行ったり、シリンジで経口補水液を飲ませたりと、とにかく元気になってほしくて頑張ってみましたが、願いむなしく旅立ってしまいました。

その日の朝はいつも通りベッドで寝ている様子でしたが、夜から呼吸が深く長い物に変わっていきました。呼吸も荒く呼吸音も大きい。
明らかに努力性の呼吸・・・考えたくないけど、これはもう、いよいよその時が近づいているのだと思い知らされました。
心配なのでソファで横になって様子を見ているうちに眠ってしまい、朝4時にふと目が覚めると、あれだけ大きかった呼吸音が聞こえない・・・恐る恐る様子をみると、既に呼吸が止まっていました。
身体の熱は感じられなかったので、結構前だったんでしょうかね。

暫く犬の傍で佇んでいましたが、早朝にも関わらず灼熱の室内。うかうかしていると腐敗が始まってしまう。そう思い、ようやく重い腰をあげました。

腎不全の影響により多尿と下痢により腰回りの汚れが気になっていましたが、立ち続ける元気もないしもう少し元気になったらシャワーで洗おうと思っていました。この状態で洗うのも大変なので暖かいタオルで全身拭き取る事で許してもらいました。
亡くなった後は、全身の筋肉が弛緩するので体内の内容物や体液が漏出するかと思い綿詰をするか迷いましたが、何か出てくる様子も無いのでそのまま様子をみました。亡くなったとはいえ、出来るだけ痛そうな事はしたくないですよね。やらないで良いならそれに越した事もないでしょう。

火葬してくれる場所を探してみると、今は専用車両で自宅前での火葬が出来るんですね。しかも24時間年中無休で人間の葬儀屋さんと変わらないレベルのサービス。ペットも家族同然ですね。

体を綺麗にして、タオルを掛けて、あとはお花かな・・・と葬儀屋さんが来るまでの間に花を買いに行くことに。とはいっても、現在午前8時葬儀屋さんが来るのが午前9時、お花屋さんが空いているハズもなく、スーパーの花売り場に行くものの、取り扱っているのは仏花ばかり。小さな菊と庭のカサブランカで囲み、準備完了。あとは葬儀屋さんが来るのを待つばかりです。

葬儀屋さんは「おいくつだったんですか?」「結構闘病は長かったんですか?」とお話しをしてくれながら、丁寧にしてくれました。火葬炉に入っていく時には、さすがに我慢しきれず涙してしまいましたね。十分泣いたつもりでしたが、きっかけさえあれば枯れることなく溢れてしまします。

獣医さんから「骨太だね」と太鼓判を押されていただけあって骨はしっかりと残っていました。腰の骨、足の骨、じっくり観察しながら骨壺に入れていきました。よく鷲掴みにしていた頭もこんなに小さかったんだなぁ、としみじみ。頭蓋骨がきれいに入るために、少し他の骨を崩しましたが、無事全て骨壺に収める事ができました。足の指の骨は、携帯用骨壺に入れてくれました。
しかし、炎天下の中で火葬・・・車があるとはいえ、ほぼ屋外と言っても過言ではない。火傷しないようにか、葬儀屋さんは長袖で汗ダラダラでした。大変だろうなぁ…。

15年も一緒に暮らしてきたのだから、いなくなった事にはまだ慣れず。これから、真の一人暮らしとなりますが、寂しさに耐えられるのか心配です。
落ち着いたら、新しいワンコを迎えるつもりですが、まずは家の中の不用品を処分してすっきりさせてからになりそうです。

15年間ありがとう。またね。

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